[ブリュッセル 20日 ロイター] – 欧州連合(EU)のカラス外交安全保障上級代表(外相)は20日、ロシアのプーチン大統領がEU加盟国であるハンガリーを訪問するのは「好ましくない」との見解を示した。 トランプ米大統領は近くハンガリーの首都ブダペストでプーチン氏と会談し、ウクライナ戦争について協議する意向を示している。 カラス氏はルクセンブルクでのEU外相理事会に先立ち記者団に対し、トランプ氏の和平に向けた努力は歓迎するが、ウクライナのゼレンスキー大統領がプーチン氏と会うことも重要だと述べた。 「米国にはロシアに交渉のテーブルに着かせるだけの影響力がある。米国がその力を行使しロシアがこの戦争を止めるなら、もちろん望ましいことだ」と語った。 プーチン氏には国際刑事裁判所(ICC)の逮捕状が出ている。ハンガリーは現在、ICCからの脱退手続きを進めている。カラス氏は「ICCから逮捕状が出ている人物が欧州の国に来るのは好ましくない」とし、「問題は(ハンガリー訪問で)何らかの成果があるかどうかだ」と指摘した。 また対ロシア制裁第19弾は今週中の採択を見込む一方、20日に承認は行われないとの見通しを示した。