【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)前政権と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の癒着疑惑に絡み、同教団から違法な政治資金を受け取ったとして政治資金法違反の罪に問われた韓国最大野党「国民の力」の重鎮、権性東(クォン・ソンドン)国会議員の初公判が28日、ソウル中央地裁で開かれる。 尹前大統領の側近だった権被告は2022年1月に旧統一教会の幹部から、大統領選に立候補した尹氏に組織票を入れる見返りとして教団の支援などを要請され、違法な政治資金1億ウォン(約1066万円)を受け取ったとして逮捕・起訴された。 尹氏の妻、金建希(キム・ゴンヒ)氏を巡る複数の不正疑惑を捜査する特別検察官チームは8月28日に権被告の逮捕状を請求。権被告が国会議員であるため「不逮捕特権」により、令状審査を開くには逮捕同意案が国会で可決される必要があったが、9月11日の本会議で可決された。同月16日にソウル中央地裁で逮捕状発付の是非を判断する審査が開かれ、地裁は「証拠隠滅の恐れがある」として逮捕状を発付した。 逮捕は不当とする権被告の請求により、逮捕の適法性や身柄拘束の必要性を審査が10月1日にソウル中央地裁で開かれたが、地裁は釈放を求める権被告の訴え棄却した。