「県高校PTA連合会」の元・会長を横領の疑いで逮捕 一部は欧州旅行に使用か【徳島】

県内の公立高校PTAが加盟する「県高校PTA連合会」の口座から約818万円を横領したとして、10月29日、連合会の元・会長の男が逮捕されました。 被害額は5000万円にのぼる可能性もあり、警察が余罪を調べています。 ジャケット姿で集合写真に写る男。 29日に逮捕された県高校PTA連合会の元会長で、会社員の男・50歳です。 警察によりますと、容疑者の男は、連合会の会長を務めていた2022年11月と2023年の7月の2回、連合会の預金口座から合わせて約818万円を着服したとして、業務上横領の疑いが持たれています。 連合会によりますと、城北高校PTA会長だった男は2022年5月、連合会の会長に就任。 この年の8月に事務局長が辞任したため、男が事務局長も兼務するようになりました。 その後、事件が発覚した2024年11月に退任するまでの約2年半、1人で通帳や印鑑を管理していたということです。 県高校PTA連合会は、県内の公立高校や特別支援学校あわせて50校が加盟。 生徒1人あたり年400円、年間約650万円の会費収入などで運営されています。 こうしたお金を横領していたとみられる男。 警察の調べに対し…。 (容疑者の男) 「私がひとりでしたことに間違いない。私的な支出に使い果たした」 と容疑を認めていて、横領した金のうち約350万円は、私的なヨーロッパ旅行の費用にあてられたとみられています。 事件の発覚後、取材に応じた現・連合会会長は…。 (県高校PTA連合会・堂本幸子 会長) 「怒りしかないというのが正直なところですが、こども達のために少しでも早く厳罰な処罰」 「使い込んだ分のお金を少しでも早く多く、返済していただきたい」 会計監査が不十分だったとし、監査の回数を増やしたり公認会計士を入れるなどして、再発防止を図っているとしました。 男は調べに対し、「横領した総額は、5000万円以上になると思う」とも話しているということで、警察が余罪を調べています。

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