検察「事故当時ゲームに夢中だった」などと指摘 宇部市沖で船同士が衝突し2人が死傷した事故 現場から逃走した船を操縦していた男の初公判が山口地裁宇部支部で開かれる

2025年8月、宇部市沖で船同士が衝突し漁船の乗組員2人が死傷した事故。 現場から逃走した船を操縦していた男の初公判で検察は、「事故当時ゲームに夢中だった」などと指摘しました。 業務上過失致死傷などの罪に問われているのは愛媛県の26歳の船員の男です。 起訴状などによりますと被告は2025年8月、宇部市沖で活魚運搬船を操縦中漁船に衝突・転覆させ乗組員2人を死傷させたとされています。 被告は現場から逃走していましたが、事故発生から5日後に逮捕されました。 山口地裁宇部支部で開かれた初公判で被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。 検察は冒頭陳述で「被告は当時、オンラインゲームをしていて衝突するまで気付かないくらい夢中になっていた」と指摘。 衝突に気づいたにも関わらず船長に「流木かもしれない」などとうそをつき取り調べでも否認を続けるなど悪質として拘禁刑2年6か月を求刑しました。 また、裁判では亡くなった女性と漁船に乗っていた夫が意見陳述し、被告に対し「何度も立ち止まる場面があったはず」などと話しました。 一方、弁護側は、「更生できる」として執行猶予付きの判決を求めました。 判決は11月18日に言い渡されます。

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