今年8月、山形県酒田市で横断歩道を渡っていた中学生が車にはねられる事故がありました。 中学生は現在も意識不明の状態です。 この事故で、過失運転傷害の罪に問われている60代の男の初公判があす開かれる予定です。 事故は今年8月、酒田市亀ヶ崎の交差点で起きました。 起訴状などによりますと酒田市に住む無職の60代の男が軽乗用車を運転中、横断歩道の前で停車していた車を追い越し、横断歩道を渡っていた中学3年生の女子生徒をはねたとされています。 女子生徒は今も意識不明の重体です。 警察は当初、男を過失運転傷害の容疑で逮捕しましたが、事故の状況からより罪の重い危険運転傷害の容疑に切り替えて身柄を山形地方検察庁に送りました。 しかし検察は捜査の結果、危険運転傷害罪の適用は難しいと判断し、男を過失運転傷害の罪で起訴しました。 ■危険運転傷害の罪での起訴を見送った理由 危険運転傷害の罪での起訴を見送った理由について山形地方検察庁は当時、現場の見通しが悪かったことや、男が女子生徒の存在を認識していたと証明することが難しかったとしています。 関係者によりますと、女子生徒の意識は現在も戻っていないということです。 こうした中、あすから始まる裁判で男は何を語るのか。初公判は山形地裁酒田支部で開かれる予定です。