「いわれなき中傷、立ち向かう気力なく…」立花孝志容疑者逮捕に竹内元兵庫県議の妻、仏前に報告

兵庫県の内部告発文書をめぐり、斎藤元彦知事らの疑惑を追及していた竹内英明元県議(当時50歳・2025年1月死亡)への名誉毀損容疑で、政治団体「NHKから国民を守る党」党首・立花孝志容疑者(58)が兵庫県警に逮捕たれたのを受け、6月に刑事告訴した竹内氏の妻が9日、代理人弁護士とともにオンライン会見を開いた。 妻は9日朝に立花容疑者の逮捕を知り、夫の仏前に報告したという。「刑事告訴を出して以降、どうなるのか不安や心配もありましたが、今はほっとしております」とコメント。 竹内氏が亡くなったことの衝撃は大きく、「打ちひしがれ、いわれのない誹謗中傷に恐れ、立ち向かう気力すらなく、何をしていいのかわからない状況だった」と胸の内を明かし、「今後については、捜査を見守ってまいります」と述べた。 今年(2025年)8月に神戸市内で会見した妻は、「夫は兵庫県政の混乱の中で追い詰められて孤立し、社会に絶望してこの世を去った。知事選をきっかけに突如始まった真偽不明の情報が拡散し、止める手だてがなかった」と振り返り、「民主主義の根幹をなす選挙が、死者の冒瀆に利用される異常さ、悪質さを深刻に受け止めなければならない。なぜ、こんな目に遭わなければならないのか。デマで人を貶め、死者に鞭(むち)を打つことが平然と行われている」と声を震わせ、竹内元県議の名誉回復を求めていた。

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