奥谷兵庫県議が言及、立花容疑者に「背後関係について真相を」斎藤知事には「真摯に受け入れて」

自民党兵庫県議の奥谷謙一氏(40)が10日、カンテレの情報番組「newsランナー」(月~金曜午後4時45分=関西ローカル)に出演。斎藤元彦兵庫県知事の疑惑告発文書問題を追及し、今年1月に亡くなった元県議の竹内英明氏(当時50)の名誉を傷つけたとして、名誉毀損(きそん)の疑いで逮捕・送検された政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志容疑者(58)について言及した。 奥谷氏は、斎藤氏の疑惑告発文書問題を受け設置された、県議会の調査特別委員会(百条委員会)で委員長を務めた。自身も立花容疑者から誹謗(ひぼう)中傷を受け、刑事告訴を行っている。 立花容疑者の逮捕に「まずは驚いた。それと同時に、勇気を出して刑事告訴された竹内議員の奥さまもおっしゃっておられましたけれど、ホッとしたなというのが正直な思いです」。 番組MCの吉原功兼アナウンサーから、改めて立花容疑者について聞かれると「逮捕されましたけど、知事選挙を通じていろんな誹謗(ひぼう)中傷とかデマとか拡散したんですけど、立花さん1人で創作してやったとは考えづらい。背後関係について真相を知りたくて、それを知った上でどういう人物か評価したい」と語った。 自民党は先月、NHKから国民を守る党と参院会派自民党・無所属の会を結成することになり、立花容疑者はYouTubeで「奥谷様のお気持ちは分からなくはないんですが、もうここはチャラにしましょ。一緒にやろうよ、奥谷くん。同じ自民党の会派として、もう僕謝る。奥谷さんには勝てない」などと謝罪した。 ただ、動画内では笑い声も聞こえており、奥谷氏は「謝罪とは受け取れないですね。腹立たしいと思います」と唇をかんだ。 NHK党との会派結成には、兵庫県議団も経緯の説明を求め抗議しているが、奥谷氏は私見と断った上で、「まったく相いれないと思ってます。NHK党の方が自民党の参議院会派に入ったことは今でも驚いているし、100%納得してないです。政治活動の上で、誹謗(ひぼう)中傷したり、人を傷つけたりする行動を取るのは自民党の考えとはまったく違うんじゃないか」と語った。 また、騒動の端緒となった斎藤氏に対しては「今日も斎藤知事とお会いして、政策に関する要望書を渡したんですが、県政に関する政策面については、知事だけでなく県職員の方々と一緒に議会をしっかり前に進めていけてるとは思っている」としながらも、「まだ知事は第三者委員会の報告書や、我々も議会として百条委員会を設置して報告書を作成したのですが、しっかり真摯(しんし)に受け入れていない。そこは受け入れていただきたいと今でも主張させていただいている」と要望した。

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