介護中の母を殺害疑い、53歳長男逮捕 体に暴行の痕か 容疑を否認

介護中の母親に暴行を加えて殺害したとして、大阪府警吹田署は10日、大阪府吹田市岸部北2の無職、時任新一容疑者(53)を殺人の疑いで逮捕した。 逮捕容疑は11月上旬、自宅で母親の克美さん(80)に何らかの方法で暴行を加えて死亡させたとしている。「母を殺していない。暴行も振るっていない」と容疑を否認している。 吹田署によると、時任容疑者は府営住宅で克美さんと2人暮らしだった。克美さんはほぼ寝たきりで、容疑者が日常的に介護していたという。 6日午後4時40分ごろに時任容疑者が「母が呼吸をしていない」などと119番していた。司法解剖の結果、克美さんの死因は出血性ショックで頭部や腹部に暴行されたような痕があった。 署は克美さんが事件に巻き込まれたとみて、捜査を開始。時任容疑者は「外出先から帰宅して夕飯を作っていたら、冷たくなっていた」などと説明していた。解剖結果や現場の状況から署は容疑者が関与した疑いが強まったと判断した。【斉藤朋恵】

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