一昨年、ススキノのホテルで男性が殺害された事件。娘の犯行を手助けした罪に問われている母親の控訴審で、弁護側はあらためて無罪を主張しました。 おととし7月ススキノのホテルで頭部のない男性の遺体が見つかった事件では、札幌・厚別区の田村瑠奈被告など親子3人が殺人などの罪で逮捕・起訴されています。札幌地裁は一審で母親の浩子被告に懲役1年2カ月・執行猶予3年の有罪判決を言い渡し、無罪を主張する弁護側が控訴していました。今日から始まった控訴審に出頭義務のない被告は姿を見せませんでした。弁護側は改めて「娘の一連の行為には本人の強い意思があった」「母親が父親に撮影を頼んだことが娘の損壊行為を後押ししたとはいえない」などとして、死体遺棄、死体損壊ほう助ともに「罪は成立しない」と主張しました。検察側は控訴の棄却を求めました。控訴審は即日結審し、判決は来年2月19日に言い渡される予定です。瑠奈被告の公判の見通しは立っていません。