いわゆる「AV新法」に違反したとして、福岡市の男女2人が逮捕された事件で、2人がAVに出演した女性と「マッチングアプリ」を通じて知り合っていたことが分かりました。 この事件は、福岡市に住む自営業の男（49）と女（34）の2人が、2024年7月23日と9月27日、長崎県と福岡県に住む20代の女性2人とそれぞれ アダルトビデオの出演契約を結ぶ際、法律で定められた契約書などを交付しなかったとして、「AV出演被害防止・救済法」違反の疑いで12日に逮捕されたものです。 ■マッチングアプリで勧誘、契約は「車の内」 警察によりますと2人はビジネスパートナーで、数年前からアダルトビデオの制作・販売、さらにライブ配信を行っていたということです。 逮捕された男とAVに出演した2人の女性は、それぞれマッチングアプリを通じて知り合っており、その後福岡市内で直接会った際にアダルトビデオへの出演を勧誘したとみられています。 契約は福岡市内で行われ、1人はマンションで、もう1人は車の中だったということです。 ■ネットで動画販売、ハードディスクに「余罪」か 撮影された動画の一部は、インターネット上のアダルトビデオ販売サイトで販売されていました。 2025年3月に、AVに出演した2人のうち長崎県内に住む女性1人から 「アダルトビデオの撮影をされたが契約書をもらっていない」と警察に相談があり、警察が捜査を進めていました。 警察の調べに対し2人は「契約書を渡していないのは間違いありません」と容疑を認めているということです。 押収されたハードディスクからは、今回の逮捕容疑に絡む女性2人以外の動画データも複数人分見つかっているということで、警察は余罪についても捜査を進めています。 ■押収した契約書に「コンドーム使用しない」「使用は無期限」 警察は2人を逮捕した同日、証拠品として、撮影に使っていたとみられる セーラー服や撮影・編集の機材、さらに押収した契約書を公開しました。（画像(2)〜(13)）