情報漏洩容疑で逮捕の警部補、スカウト側の独自開発アプリがスマホに

国内最大級のスカウトグループ「ナチュラル」に捜査情報を漏らしたとして、警視庁暴力団対策課の神保大輔容疑者(43)が地方公務員法違反(守秘義務)容疑で逮捕された。階級は組織の中軸の警部補で、ナチュラルの捜査を担当。同僚は突然の逮捕に困惑している。 「裏切り行為だ」。12日午後3時、警視庁本部で記者を集め、逮捕を発表した警視庁幹部は、事件についてこう語った。「ナチュラルの捜査に従事していたまさにその捜査員が、相手に取り込まれた」 神保容疑者のスマートフォンには、ナチュラルが独自に開発したアプリがインストールされていたという。「グループ側と相当程度、深いつながりがあった」 人事1課によると、逮捕容疑は4月下旬~5月上旬に計2回、ナチュラルメンバーに対し、メンバーの関係先が捜査用カメラにどう映っているかがわかる画像をアプリで送信したというもの。同課は認否を明らかにしていない。 容疑者は2023年ごろから今春まで、ナチュラルの捜査を担当。警視庁は今年8月、東京都板橋区にある容疑者宅を同容疑で家宅捜索しており、約3カ月後の今月12日、逮捕された。

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