政治団体・NHKから国民を守る党(NHK党)唯一の国会議員で、参院議員の斉藤健一郎氏(44)が17日、国会内で会見し、NHK党離党を発表した。NHK党所属の国会議員はゼロとなった。 この日の緊急役員会で、離党届が受理されたといい「先日の役員会において協議していた党首解任案に関する内容が、外部へ流出しました。このことにより、支持者のみなさまの間に、大きな混乱と誤解を招く結果になりました。この事態の責任は私にあります。まずもって、深くおわびを申し上げます」と、党内部で議論していた党首の立花孝志容疑者(58)の解任案がSNSなど外部に流出したことを離党の理由に挙げた。 元兵庫県議への名誉毀損の疑いで、党首の立花容疑者が兵庫県警に逮捕、送検されている状況を挙げ「NHK党は立花党首あっての組織。党首帰還後には、代表へ復帰できる体制づくりも考慮して話し合われていた最中。党首が拘束され、連絡が難しい状況が続いている。このままただ、待つだけでは活動が停滞し、ジリ貧化することは明確。役員5名にて、冷静かつ合理的に議論を行っておりました。立花孝志が悪いから、解任するという話ではない」と解任案の真意を説明した。 斉藤氏は「私が解任案を選択肢として提示したことが、今回の混乱の直接的な契機となりました」と、自身が立花容疑者の党首解任案を出したことを明らかにした。「情報が外部へ流出したことで冷静な検討が不可能になり、誤解と分断が支持者の間で一気に拡大いたしました。この事態についても、本来信頼されるべき党首代行だった私の責任です」と引責するとした。 離党し無所属の議員となるものの「政治団体内の、この混乱が国会活動に波及することは絶対に避けなければなりません。離党は責任の明確化であり、党首との関係の断絶を意味するものではありません。離党後も、立花孝志党首との政策連携は変わりません」と、立花容疑者との関係は変わらないとした。 斉藤氏は2023年3月、22年参院選のNHK党比例代表名簿に基づき、ガーシー元参院議員の除名を受け繰り上げ当選した。議員辞職は否定。「私の議席は、党首から預かっているものという認識に変わりはありません立花党首が釈放されて出てきた時に、党首とちゃんと話することができて、そういう話の結論にいくのであれば、それはもちろん議員辞職します」と強調した。 (よろず~ニュース編集部)