山形刑務所に収監中の受刑者から現金を受け取って便宜を図ったとして当時、刑務官だった男性ら合わせて3人が逮捕された贈収賄事件で、山形地方検察庁は19日付で3人を釈放しました。今後は任意で捜査を続けるとしています。 この事件は、山形市に住む山形刑務所・元刑務官の29歳の男性が収賄の疑いで、山形刑務所に収監中の33歳の男性受刑者と32歳の元受刑者の男性が贈賄の疑いで10月29日に逮捕されたものです。 警察の調べなどによりますと、元・刑務官の男性は山形刑務所の刑務官だった3年前の2022年11月29日、手紙や面会といった正規の手続きを取らずに受刑者の男性からの伝言を外部に伝え、見返りとして現金10万円を受け取った疑いが持たれています。 捜査を続けてきた山形地検は19日、3人を「処分保留」として釈放しました。 山形地検は3人の処分を保留した理由について「疑いがないということではない」とした上で「慎重に検討した結果、処分を決めるには継続して捜査することが必要と判断した」としています。 今後は3人について任意で調べを続け処分を判断することにしています。