森田望智「顎関節症に?」ぐらいの驚き 27年春の朝ドラヒロイン 10日前に知り…

NHKは21日、都内の同局で会見を開き、2027年度前期連続テレビ小説のタイトルを「巡(まわ)るスワン」とし、主演のヒロインは森田望智(もりた・みさと、29)に決まったと発表した。脚本はバカリズム(49)が担当する。 今作は第116作の連続テレビ小説。長野県の諏訪湖周辺をイメージした架空の街・佐和市が舞台。タイトルの「巡る」は「お巡りさん」から、「スワン」は諏訪湖にある大きな白鳥の形をした遊覧船から取った。刑事ドラマを見て「自分も犯人を逮捕してみたい」と警察官を志した主人公が。事件が起こらないことが使命とされる生活安全課に配属されて“何も起こらない日常を守る”という道を見つけるまでのヒューマンコメディー。 森田はキャスティングでヒロインの座をつかんだ。「朝ドラという、大きな歴史のバトンの1つをお預かりさせていただくこと、すごく光栄に思っております」とあいさつ。「朝ドラのイメージって前向きで、生きる希望がわいてきたり、明日頑張るぞって気合を入れたり、そういうイメージがあったんですけど、今回お話を聞いて、日常にすごく溶け込むような朝ドラになるのではないかなと思っています。朝起きて、歯磨きをして、朝ドラを見て、服を着て。そういうルーティンの中に当たり前にあるけれど、なくてはならない、そんな朝ドラになったらいいなと思っております」と話した。 抜てきは10日ほど前にサプライズで知った。取材と聞いて向かった先で、ヒロイン決定を告げられたという。青天のへきれきで「本当にびっくりびっくりびっくりびっくり。びっくりがいくらあっても足りないくらい。開いた口がふさがらないと言いますか、顎(がく)関節症になるんじゃないかってくらい驚きました」とユーモアたっぷりに振り返った。 10代から何度も朝ドラヒロインのオーディションを受け、書類審査で落とされてきた。「ちょっと苦い思い出がオーディションにはあって、ご縁のないものだと勝手にずっと思っていました」。今作でも「なぜ私なのかが分からなくて。自分で言うのもなんですけど、そこまで特別キラキラしているわけでもなく、かわいいというわけでもなく、才能に秀でているものなく…」と最初は驚いた。 だが“どこにでもいそうな20代後半の女性”という役柄を知ると「当たり前の日常を毎日それとなく頑張って、お友達とご飯をして楽しんだり、すごく共感性のある主人公だなと。これだったら私にものすごく近いかもしれない。そういうヒロインだったらキラキラしてなくてもできるんじゃないかなと思って」と納得したという。 これまで「おかえりモネ」「虎に翼」で朝ドラ出演経験がある。「清原果耶ちゃん、伊藤沙莉ちゃん、主演で先頭に立って頑張る同世代の女優さんたちを見てきているので、尊敬と、怖さもありますし、彼女たちに負けないように、NHKでお世話になった皆さんにも恩返しができるように頑張っていかなくては」と引き締めた。 撮影は26年秋にクランクイン予定。現代の長野県が舞台ということには「方言がないらしく。そのままの言葉でいいんだなっていう、ちょっとほっとした気持ちもありました」と笑った。 朝ドラは現在、ヒロイン髙石あかりで「ばけばけ」が放送されており、来年26年度前期は見上愛、上坂樹里がダブルヒロインを務める「風、薫る」で、すでに撮影に入っている。26年度後期はヒロイン石橋静河の「ブラッサム」が決まっている。

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