通信事業者かたる電話を信じた女性 その後、刑事や検事を名乗る男とビデオ通話で現金470万円余りをだましとられる 《新潟・長岡》

長岡市で通信事業者や刑事など名乗る男らからの電話を信じた女性が、現金470万円余りをだましとられる被害がありました。警察は特殊詐欺事件として捜査を行っています。 被害にあったのは長岡市に住む50代の女性です。 警察によりますと、ことし10月下旬から11月4日までの間、女性の固定電話に通信事業者を名乗る者から電話があり、「あなた名義の携帯電話から迷惑メールが多数送信されています。その携帯電話は、山口県内で買われた携帯電話で(女性の)名義のものです」と言われました。 女性が身に覚えがないことを伝えると、山口県山口警察署の刑事を名乗る男に代わり、ビデオ通話したいと言われたため、女性が携帯電話の番号を教えると、刑事を名乗る男からメッセージアプリのビデオ電話に誘導され、警察官のような服装をした男がニセの警察手帳を見せてきたといいます。 刑事を名乗る男は女性に対し、“詐欺グループを捕まえていてそのグループの自宅を捜索したら、(女性の名義の)通帳が出てきた”、“その通帳から2億円が引き出されていてマネーロンダリングに使われている……”などと話し、身柄を拘束されないたいめに「検事にお願いしてはどうか」などと言い、その後、検事を名乗る男と電話を代わり、翌日以降、検事を名乗る男からこの話を誰にも言っていないかなどと定時連絡が来るようになったということです。 その後、女性は検事を名乗る男からビデオ通話で通帳や預金残高について聞かれ、「身柄を拘束しない代わりに資産を一時預かるので山口県に通帳を持ってきてください」などと言われました。女性が行けないと言うと、「お金の残高確認が必要」などと言い471万5000円を指定した口座に入金するよう言い、話を信じた女性が口座へ振り込みました。 さらにその後、11月4日に検事を名乗る男から「(女性の)車を、預かる必要がある」と言われ、女性が困ると伝えると、男は「車を預からないために資産を預かる必要がある」と言い、女性に191万5000円を振り込むよう言いました。 女性が振込手続きをした口座は凍結されていて振り込みができなかったことから、金融機関がその日のうちに女性と警察へ連絡し、詐欺被害が判明したということです。 警察は、ビデオ通話で捜査の話をすることはないとして、以下のポイントに注意してほしいとしています。 【被害防止のポイント】 ・警察がメッセージアプリ(SNS)で連絡することはなく、そこで警察手帳や逮捕状を見せることはない ・警察や検察から「捜査対象になっているという話」「お金の話」が出たら、詐欺を疑って地元の警察へ相談を

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