暴走はどう起きたのか 足立区11人死傷ひき逃げ事件

連休最終日となった24日、東京・足立区で乗用車が歩行者に突っ込むなどし、11人が死傷しました。改めて、ひき逃げ事件について整理します。 ◇ 現場を上空から見てみますと、片側2車線の大通りで、見通しのいい直線となっています。 車が最初に歩行者をはねてから他の車と衝突して停止するまで、およそ290メートル。その間、信号は2つあります。 現場を詳しく見ていくと、大きく3つの事故現場があることが分かりました。 まず、1つ目です。車は足立消防署近くの横断歩道で、渡っていた女性をはねて逃走。女性は心肺停止の状態だということです。 さらに2つ目。逃走を続ける車は歩道に乗り上げます。そのまま歩道を100メートルほど走行しながら歩行者4人をはねました。このうち3人が重傷、1人が死亡したということです。 そして3つ目。ふたたび車道を100メートルほど走行しながら、多数の車と衝突。その後、トラックなどに追突したということです。この追突でトラック運転手ら6人がケガをし、3つの現場であわせて11人が死傷するひき逃げ事件となっています。 警視庁は、暴走した車を盗んだとして、窃盗の疑いで足立区に住む37歳の男を逮捕していて、この男がひき逃げ事件を起こした可能性が高いとみて捜査しています。 (11月24日放送『news zero』より)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加