「利用者が抵抗すればたたくことがある」 入所者への暴行疑いで職員2人逮捕のグループホーム 施設管理者らが証言…岐阜・羽島市

職員2人が逮捕された、岐阜のグループホーム。施設管理者の女性が「日頃から入所者へ手を上げる場面があった」と証言しました。 (柳瀬晴貴記者) 「暴行事件が相次いで発覚したグループホームです。こちらでは重い認知症や寝たきりの利用者が暮らしていたということです」 玄関前に雑然と置かれた車イスに、野ざらしで積まれた野菜。静かな住宅街の一角にある羽島市のグループホームで、複数の職員による暴行が明らかに。 けさ送検されたグループホーム幸の里の施設長・大塚律代容疑者72歳は、ことし9月、女性入所者(72)の顔や足を叩くなどした疑いがもたれています。 この施設では実は、先週も別の介護士の女が、入所者3人に暴行した疑いで逮捕されていました。 ■「子どもをしかるみたいに『いい加減にしてよ』と…」 (施設管理者) 『うちはちょっと(介護度が)重い人を預かってるので、私もはっきり言って手の骨折や肋骨を(入所者に)折られた。そういう時は『いい加減にしてよ』とぱっと足や手をたたくことがある』 きのう取材に応じたのは、施設管理者の女性と男性職員。施設には重い認知症や統合失調症など介護度が重い入所者が多く、日頃から手を上げる場面があったと証言しました。 (職員)「利用者が抵抗すれば、たたくことがある。軽くというか…」 (施設管理者)「子どもをしかるみたいに『いい加減にしてよ』その程度のことは言ってきた。たたいたと言えば、たたいたに間違いないかもしれないけど」 施設は21年前に運営を始め、現在の入所者はあわせて8人。職員は大塚容疑者を含め9人だったということです。 (施設管理者) 「はっきり言って、やめなきゃならんところまで来たなと思っていますよ。こんなに大げさになったら、閉めるよりしょうがないと思っていますよ」 小さなグループホームで相次いで発覚した入所者への暴行。日常的な暴行はあったのか、警察が捜査を進めています。

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