伊万里市が発行する電子商品券「伊万里がんばろうpay」の不正購入事件で、詐欺罪に問われたベトナム国籍の男(24)に佐賀地裁は27日、懲役1年6月、執行猶予3年(求刑懲役1年6月)の判決を言い渡した。 山田直之裁判官は判決理由で、「伊万里市民が簡便に利用できるようにした仕組みを悪用した巧妙な犯行」と指摘した。共犯者の指示に従った従属的な立場としつつ、「商品購入の実行行為を分担していて、果たした役割は不可欠で重大」と断じた。 判決によると、共謀して昨年9月、伊万里市内の書店で不正に入手した電子商品券を利用し、ゲームのコントローラーなど7点(販売価格計約5万円)を購入した。事件では、被告も含めてベトナム国籍の4人が逮捕されている。