レビット米大統領報道官のおいの母親を不法滞在で拘束 ブラジル国籍、国外退去させる方針

ロイター通信は26日、米国に不法滞在していたとして今月12日に移民・税関捜査局(ICE)が拘束したレビット大統領報道官のおいの母親は、ブラジル国籍のブルーナ・キャロライン・フェレイラさんだと伝えた。国土安全保障省(DHS)はフェレイラさんが過去にも暴行事件で逮捕されたことがあるとして、国外退去させる方針を示している。 米メディアは、トランプ政権の不法移民取り締まり強化策が側近のレビット氏の「親戚」にまで及んだ事実を次々に伝えた。 フェレイラさんは33歳。今月12日に東部マサチューセッツ州ボストン郊外のリビアで拘束された。その後、南部ルイジアナ州のICEの拘置施設へ移送されたという。 国外退去を避けるため、フェレイラさんの姉妹のグラツィエラ・ドス・サントス・ロドリゲスさんは、クラウドファンディングのサイト「GoFundMe」に裁判費用を募るホームページを開設。27日午前1時半までに目標額の3万ドル(約468万円)を上回る募金が集まった。 ホームページは、フェレイラさんについて「1998年に親に連れられて観光ビザ(査証)で入国して以来、ずっと米国で暮らしてきた」と説明。CNNテレビによると、フェレイラさんとレビット報道官のきょうだいとの間に生まれた息子の写真を掲載している。 フェレイラさんの在留資格に関しては、幼少時に親に連れられて不法入国した若者の強制送還を猶予し就労許可を与える措置「DACA」を通じて、「合法的な地位を維持している」と主張している。 一方、担当弁護士は、フェレイラさんの在留資格について複数の米メディアに「DACAの対象者だった」と説明。身柄拘束時は「市民権取得の手続きを進めていた」としている。 ホームページは、フェレイラさんの不在は、27日から始まる感謝祭の大型連休を前に「11歳の息子にとって特に辛いものとなっている」と訴えた。速やかな釈放を求めている。 フェレイラさんはレビット報道官のきょうだいのマイケル氏とかつて婚約関係にあり、息子の共同親権を持っている。

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