女児に十分な食事を与えなかったとして母親らが逮捕された保護責任者遺棄事件で、母親が女児について「7月中旬ごろから嘔吐（おうと）を繰り返していた」と警視庁に話していたことが捜査関係者への取材で分かった。女児は小学生にあたる年齢で、警視庁によると、栄養失調の影響で出た症状の可能性を医師から指摘されたという。 東京地検は1日、保護責任者遺棄罪で、30代の母親と20代の内縁の夫を起訴した。 2人は、今年8月初旬までに、1日1食にするなどして女児を低栄養状態にさせ、自力での歩行が困難になっていたことを認識しながら、食事や医療の措置をせず放置したとして11月11日に逮捕された。母親は「おかゆを与えたりしていた」と容疑の一部を否認していた。