東北一の歓楽街と呼ばれる仙台市の国分町。飲食店だけでなくキャバクラや性風俗店が軒を連ね、夜は多くの人でにぎわう。ここを収入源とするのがいわゆるヤクザ、暴力団だ。捜査関係者の間では、国分町に目を光らせることが宮城県の治安維持に欠かせないとされ、事件抑止の要ともなっている。県内の暴力団構成員は10年前の6割ほどにまで減少し、現在は準構成員を含め約470人いるとされる。暴力団対策法の整備などで表立った活動がなくなった暴力団だが、今も国分町とのつながりが深いことを思い起こさせる事件が2024年9月に判明した。