イラクにいる軍人を装い、いわゆるロマンス詐欺の手口で女性から350万円あまりをだまし取ったとして、ブラジル国籍の68歳の女が逮捕されました。 詐欺の疑いで逮捕されたのは、栃木県栃木市のブラジル国籍、アオキ・ネウザ・ヤエコ容疑者（68）です。 警察によりますと、アオキ容疑者は仲間と共謀し、今年2月から4月までの間、イラクにいる軍人を装ってうそを言い、横浜市旭区の70代の女性から現金350万円あまりをだまし取った疑いがもたれています。 女性は、SNSで知り合った「イラクにいる男性軍人」を名乗る人物から「危険な任務に従事している」「軍隊を辞めたら日本に行きたい」「荷物の配送料を支払う必要がある」などのメッセージを受け、現金を振り込んでいたということです。 アオキ容疑者の口座は別のロマンス詐欺事件でも使われていました。 警察は余罪や指示役についても調べていて、アオキ容疑者は資金洗浄役だったとみています。 調べに対し、アオキ容疑者は容疑を認め、「指示役に好意があった」と供述しているということです。 アオキ容疑者も以前、「アメリカ軍の男性軍人」を名乗る人物からロマンス詐欺の手口で金をだまし取られていて、それを機に逆にだます側になったとみられています。