勾留中の男が入院先の病院から逃走した事件で、警察による監視は室内ではなく、病室で入口にあるドアの外から行われていたことがわかりました。 スーパーで食品を盗み、警備員にケガをさせた強盗致傷の罪で9月に逮捕・起訴されていた住居不定・無職の島田健太郎 被告（54）は、12月5日午前1時15分頃から午前4時頃までの間、入院していた伊豆の国市にある順天堂大学静岡病院から逃走しました。 島田被告は11月28日、勾留されていた富士宮警察署の留置場で箸を使って自分の腹を刺す自傷行為をしたため入院していました。 島田被告の部屋は7階にある1人部屋で、警察は2人体制でカーテン越しに交代で監視していましたが、午前4時に交代する際にカーテンの中をのぞいたところ、島田被告がいないことに気づいたということです。 警察によると部屋の窓は鍵が壊され、無理やり明けた形跡が残っていることが確認されています。 こうした中、島田被告を監視するにあたり、警察が室内ではなくドアの外にいたことが病院関係者への取材でわかりました。 島田被告は身長 約180cmで中肉、白髪混じりの短髪でメガネをかけていて、少なくとも左手首には手錠がされ、部屋からは灰色のトレーナー、茶色と白色のチェックのズボン、茶色のサンダルがなくなっていました。 島田被告の逃走を受け、伊豆の国市教育委員会は市内にある小中学校9校を臨時休校としています。