盗難車、約21キロ走行 「気持ち抑えきれず持ち出した」 足立事故・警視庁

東京都足立区梅島で自動車販売店から盗まれた車が暴走し10人以上が死傷した事故で、車が販売店を出てから事故を起こすまで、埼玉県に向かうなど約21キロ走行していたことが5日、捜査関係者への取材で分かった。 窃盗容疑で逮捕された男(37)は当初否認していたが、「乗りたい気持ちが抑えきれず、勝手に持ち出した」と容疑をおおむね認めていることも判明。警視庁は詳しい経緯を調べている。 捜査関係者によると、車は足立区の販売店を出ると北上して埼玉県草加市に向かい、ガソリンスタンドで約40分停車。その後、同区内に戻り、ドラッグストアに寄った後、走行中にパトカーに見つかった。パトカーは約400メートル、車を追跡したが、事故を受けて打ち切った。 同庁が車のセンサーなどを詳しく調べたところ、死亡した2人をはねる直前に、アクセルが踏まれた履歴が残っていたことも新たに分かった。同庁は男がパトカーの追跡を逃れるために車を暴走させたとみている。

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