729万件情報漏えい可能性の「快活CLUB」 パスワード「平文で」SMS送信が波紋→運営「復元不可能な状態で保管」

インターネットカフェ「快活CLUB」を運営する快活フロンティア(神奈川県横浜市)がサイバー攻撃を受け、729万87件の会員情報が漏えいした可能性がある問題で、警視庁が容疑者を逮捕したと2025年12月4日に発表した。 同社が既に再発防止策を施したとする一方、X上では、公式アプリのセキュリティ対策が不十分ではないかとする懸念が相次いでいる。同社に見解を聞いた。 ■漏えい可能性は氏名、性別、住所、電話番号など 快活フロンティアは1月21日、同社サーバーに対する不正アクセスを同18日に検知し、快活CLUBの会員情報の一部が外部へ漏えいした可能性があると発表・謝罪していた。3月17日には、調査をふまえ、漏えいの可能性がある対象者・個人情報を報告した。 具体的には過去9年間に来店実績がある快活CLUB会員の一部、5年間に登録した仮会員の一部、快活フロンティアが手がけるフィットネスジムのFiT24・同インドアゴルフ会員の一部が該当する。個人情報の範囲は、氏名、性別、住所、電話番号、生年月日、会員番号、店舗コード、最終会計日時など幅広い。 ただ、1月21日の発表では「不正アクセスを受けたサーバーとは異なる」として、会員登録時の身分証明書情報(運転免許証等)、クレジットカード情報、メールアドレスに加え、会員アプリのパスワードは、漏えいの可能性がある個人情報に含まれないとした。 再発防止策は(1)不正アクセスの影響を受けたプログラムの改修、(2)新たなセキュリティ対策ソフトの導入とセキュリティパッチの適用、(3)WEBサイトの不正アクセスの監視強化及び検知時のブロック強化を既に実施したと説明。影響を受けなかったサーバーとプログラムに関しても対策したという。 発表時点で、今回の事案での情報漏えいや二次被害は確認されていないとした。

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