香港立法会選挙、民主派も中間派も候補ゼロ 愛国者のみ立候補可能に…高層住宅群火災批判でも拘束「民主主義は完全に消えた」

香港の立法会(議会、定数90)選挙が7日に実施される。「愛国者」だけが立候補できる制度が2021年に導入されてから2回目の選挙で、今回は民主派だけでなく、中間派の候補もいない。11月26日に発生した高層住宅群火災では政府の監督が不十分だったとして「人災」との批判がくすぶるが、民意は選挙には反映されず、市民や民主活動家からは諦めの声が漏れている。 「香港から民主主義は完全に消え、反対する人たちも消えた。立法会には政府を監視する力がないので選挙は無意味だ」。香港で民主化運動に参加し、現在は英国に亡命している劉祖廸さん(32)はオンライン取材に、こう指摘した。

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