“4523人分の冬のボーナス”が一瞬で奪われた「3億円事件」捜査の裏側…「ジェラルミンケースに万札が並んでいた」ワケではなかった!

事件が未解決になった場合、それまで得られた膨大な捜査資料はどうなるのか……。ある警視庁OBによると、重要未解決事件に関しては必要な資料や記録を保管しているという。昭和55年6月に竣工した警視庁本部庁舎(霞が関)は地上18階、地下4階の威容を誇るが、そのどこかに、管内で起きた重要未解決事件の資料が保管されている。時効が成立しても、犯人を名乗るもの、犯人と思われるものが浮上した際、容疑者なのか否かを確認するためだという。昭和43年12月10日に発生し、同50年に刑事上の、そして同63年には民事上の時効も成立した「3億円事件」もその一つである。あまりにも有名な戦後未解決事件の舞台裏を探ってみたい。(全2回の第1回)

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