スマート農業に関する国の補助金約880万円をだまし取ったとして、北海道旭川市の男女3人が逮捕されました。 警察は、9年前に震災の復興支援事業費を横領した罪で実刑判決を受けた男が主犯格とみて捜査しています。 8日朝、警察署から出てきた男。 詐欺の疑いで逮捕された旭川市の岡田栄悟容疑者です。 岡田容疑者は、同じく逮捕された大柳彰久容疑者、麻野美穂容疑者と共謀し、2024年4月、農林水産省が公募するスマート農業機械の導入に関する補助金を巡り、農業用ドローンなどを納品したかのようなうその申請をして、補助金約880万円をだまし取った疑いが持たれています。 警察によりますと、3人は大柳容疑者が代表を務める同じ会社に勤めていて、申請の際、実際には納品されていないドローンの画像などを送っていました。 3人のうち、事件を主導したと警察が見ているのが岡田容疑者です。 (2014年) 記者「私的流用はあったんですか?」 岡田容疑者「・・・」 岡田容疑者は2016年、岩手県山田町の東日本大震災の復興支援事業費、およそ5400万円を横領した罪で懲役6年の実刑判決を受けていました。 事業費をマンションの購入費などに流用していたといいます。 今回も同じような犯行を繰り返したのか。 警察は事件の動機や3人の役割などを調べています。