指定薬物のエトミデートを密輸したとして、警視庁は、職業不詳の間中謙二容疑者（59）=東京都八王子市=を医薬品医療機器法違反の疑いで逮捕し、10日に発表した。「知人から受け取りを依頼された。受け取りを拒否するつもりだった」と容疑を否認しているという。 エトミデートの密輸事件の立件は警視庁では初めてで、押収量は国内最多だという。過剰摂取すると手足がけいれんすることなどから「ゾンビたばこ」とも呼ばれている。 薬物銃器対策課によると、間中容疑者は、何者かと共謀して11月25日、エトミデートを含む液体約2キロについて、タイから成田空港に航空貨物で輸入した疑いがあるという。 厚生労働省によると、エトミデートは、海外では鎮静剤などに使用されている医薬品成分だが、国内では未承認だ。（西岡矩毅）