警察官などになりすまし、京都府の女性から現金およそ104万円を盗んだ罪に問われた男に対し、鹿児島地方裁判所はきょう16日、懲役2年6か月の実刑判決を言い渡しました。 判決を受けたのは、住所不定の無職・重松英史被告(49)です。 判決などによりますと、重松被告は2019年、県内外の男6人などと共謀し、警察官になりすまして京都府の70代女性に「キャッシュカードを預ける必要がある」などと、フィリピンからうその電話をかけてキャッシュカードを盗みとり、現金およそ104万円を盗んだものです。 きょう16日の裁判で、鹿児島地裁の川口洋平裁判官は、「組織的な犯行で悪質。重松被告はリクルーターやかけ子として犯行グループに加担していた」などとして、懲役4年の求刑に対し、懲役2年6か月の実刑判決を言い渡しました。 重松被告の弁護人によりますと、控訴はしない方針だということです。 なお、重松被告は同様の手口で姶良市の女性から現金を盗んだ疑いでフィリピンで拘束、今年8月に鹿児島県警に逮捕され、その後、不起訴処分となっていました。