「だまされたふり作戦」によって、息子らをかたって80代の男性から金をだまし取ろうとした10代の男が16日、詐欺未遂の容疑で現行犯逮捕されました。 ■「配当金2000万稼いだ、いくらかあげる」息子装い 逮捕されたのは住所不定・無職の男(18)です。 警察の調べによりますと、男は今月15日から16日にかけて共犯者と共謀の上、長崎市に住む80代男性の家の固定電話に息子などを装って電話をかけ、次のような嘘を言ったとされています。 「配当金2,000万円稼いだけん、いくらかあげる」 「野村証券から電話があると思う」 「2,000万円の配当金が入っているが700万円の税金が未納になっている。未納なら脱税で刑事事件になってしまう」 「いくらか払えないか」 「今日のところは50万円で大丈夫。法律事務所のヤマシタさんが行くから」 ■80代男性は実の息子に確認! 男性が実の息子に電話をかけ確認したことから、息子をかたった詐欺とわかり、別の息子が警察に通報しました。 警察は「だまされたふり作戦」を実行、16日に男性の自宅に金を受け取りに来た男を詐欺未遂の容疑で現行犯逮捕しました。 警察は、組織的なニセ電話詐欺の犯行とみて捜査しており、男の認否を明らかにしていません。 ■「高校の同窓会のはがきが届いてない?」…詐欺につながる予兆電話 今回の事案では、先に「高校の同窓会のはがきが届いていない?」という探りと思われる電話が男性の自宅にかかってきていました。 同様の電話が、16日だけで長崎市大浦署管内だけで6件確認されているということです。電話でお金の話をされたら必ず詐欺を疑って下さい。