管理売春被害の女性「身も心もぼろぼろ」 人身取引は「氷山の一角」

■取材ノートから(2)都会に潜む人身取引 東京・池袋のガールズバーの従業員に売春をさせたとして、店長の男が10月、売春防止法違反(管理売春)の疑いで警視庁に逮捕された。会見で公表された被害者の女性の言葉に胸が締めつけられ、メモをとる手が止まった。 「身も心もぼろぼろで、逃げるという気力や選択肢は思いつくはずもありませんでした」「振り返ると、人間として扱われていなかったなと悔しくてたまりません」 どうして、こんな事件が起きてしまったのか――。 保安課によると、女性は多くの人が行き交う新宿区歌舞伎町の大久保公園で、売春の客待ちをさせられた。ガールズバーの店内で寝泊まりをさせられ、GPSで居場所も把握されていたという。

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