島根県出雲市内の男性から現金を騙し取ろうとしたとして、ベトナム国籍の男2人が29日と30日に相次ぎ逮捕されました。 詐欺未遂の容疑で出雲警察署に逮捕されたのは、共にベトナム国籍で、住居不詳無職の男（27）と埼玉県飯能市に住む学生の男（21）の2人です。 2人は氏名不詳者と共謀し、その指示を受けて現金約1000万円を出雲市内に住む無職男性（60代）から騙し取ろうとした疑いです。 男性には今月24日頃から29日頃にかけて、証券投資すれば利益として約1億円を受け取れるとSNSや電話で氏名不詳者らから勧誘があり、利益を受け取るためにはサービス料が必要と言われたのを信じ、現金を用意していました。 出雲市の男性が犯行グループに狙われているという情報が他県警からあり、警察官が警戒していた所、無職の男が29日午後3時頃に市内で男性から現金を受け取ったため現行犯逮捕しました。 また現場近くに学生の男がいて、警察官が事情を聞くと共に、防犯カメラ映像を確認するなどで共犯として30日逮捕しました。 2人の間に面識はなく、無職の男がいわゆる「受け子」で、その監視役を学生の男が果たす、トクリュウ（匿名・流動型犯罪グループ）の犯行と見られています。 調べに対し無職の男は「指示を受けて、知らない人から荷物を受け取ろうとしただけです」と話し、学生の男は「分かりません」と容疑を否認しているということです。 余罪の有無や2人に指示した首謀者について警察が調べています。