まさかの〝圧勝予測〟…小川晶前市長は余裕のスマイル「ラブホ辞職でもなぜか市民に愛されている」ワケ

「私は必ず勝てる」 群馬県前橋市の小川晶(あきら)前市長(43)は、出直し選挙を前に周囲の支援者にそう漏らしていたという。 1月12日投開票の前橋市長選には前職の小川氏のほか、自民党系会派や山本一太群馬県知事(67)の支援を受ける弁護士の丸山彬氏(40)、元市議の店橋世津子氏(64)、農業の高橋聡哉氏(66)ら5人が出馬し、市長の座を争う。 既婚者である市職員とのラブホ通いが発覚するという前代未聞のスキャンダルが直撃した小川氏。さぞ逆風にさらされているだろう――と思いきや、冒頭のように再選が確実視されているというのだ。 「自民党が年明けに行った調査で、『小川氏は対立候補の丸山氏を10ポイントほどリードしている』という結果が出たようです。他陣営の別の調査でも『小川氏が大差で圧勝する』という予測が出ています」(前橋市政関係者) 前橋で何が起きているのか。選挙戦初日、本誌記者は現地に飛んだ。 午前8時半過ぎ――小川氏は市内の選挙事務所で出陣式に臨んだ。集まった約100人の支援者を前に、小川氏は目を潤ませながら「どんなに厳しくても、もう一度立ち上がる」と決意を表明した。 出陣式を終えると、選挙カーに乗って街頭へ。手を振り返してくれた主婦、老人ら市民を見つけるたびに車を降りて握手を交わした。農村地域では、「走らなくていいよ」と言う女性に「走りますっ!」と小川氏が駆け寄る場面もあった。小学生の子供を持つ30代の男性は、小川氏を応援する理由をこう明かす。 「彼女は政治家としては誠実なんです。公約にしていた小学校の給食費無償を実現してくれましたから。実績を考えると、次も彼女に任せたいと思った」 夜7時頃、市内での遊説を終えた小川氏は市役所近くの銀行の前で初鳴き。家族連れ、お婆さん、スマホ片手のYouTuber風の男性ら10人ほどの聴衆の前で、自らの実績や、保育料の負担軽減など公約の実現をアピールした。拍手や歓声が上がると、朝は涙ぐんでいた小川氏の顔に笑みが浮かんでいた。 「騒動については十分謝罪しています。真面目に今回の選挙に臨み、丁寧に支援者と向き合う姿勢を見て信用できると思ったんです」(演説会場にいた40代女性) ◆根強く残る「保守政治」への不満 小川氏が選挙戦でリードしている理由について、前橋市選出の宮崎岳志・群馬県議はこう解説する。 「前回、『保守王国』と言われる群馬県前橋市で革新系の小川氏が当選した背景には、長期にわたる保守政治に対する市民の不満の鬱積がありました。それは今も根強く残っており、しがらみに縛られた政治に対する警戒感が表面化しているのではないでしょうか」 小川氏が市長に初当選を果たしたのは、前橋市の元副市長が官製談合事件で逮捕され、自民党群馬県連に約670万円の裏金疑惑が浮上するなど、政治家たちの不祥事が次々と明るみに出た時期だった。 小川氏が優勢となった要因には、対立陣営の見込みの甘さもある。そう証言するのは、前出とは別の市政関係者だ。 「自民党の方針で、丸山氏は無所属として出馬しました。小川氏に愛想を尽かした野党系の有権者票を取り込もうと考えたのでしょうが、自民党政治への反発が予想以上に強かった」 革新系の女性市長といえば、学歴詐称疑惑で失職した静岡県伊東市の田久保眞紀前市長(55)が思い浮かぶが、彼女は昨年12月の出直し選挙であえなく落選した。二人の差は何だったのか。 「学歴詐称は公職選挙法違反に問われかねませんが、〝ラブホ打ち合わせ〟はあくまで道義上の問題です。また、伊東市長選は保守系と野党系の候補がしっかり色分けされており、右も左も田久保氏以外の投票先があった。一方、前橋は小川氏のほかに有力な候補がおらず、消去法的に彼女に票が流れています」(同前) 「小川劇場」の第二幕は開くのか。 『FRIDAY』2026年1月23日号より

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