2025年11月9日、兵庫県警はNHK党の立花孝志党首(58歳)を虚偽発言などで他者の名誉を傷つけたとして逮捕した。名誉毀損容疑で在宅捜査でなく逮捕するのは異例だ。 2025年11月に逮捕された立花孝志・NHK党党首(右)。(撮影/粟野仁雄) 直接容疑は24年12月、立花党首が大阪府の泉大津市長選に立候補した際の演説で、元兵庫県議の竹内英明氏(25年1月18日に死去・当時50歳)について「警察の取り調べを受けているのは多分間違いない」と発言。同氏の死去翌日の1月19日にも「明日逮捕される予定だったそうです」などとSNSで発信したことだ。 6月に立花党首を告訴した竹内氏の妻は、逮捕後のオンライン会見で「ほっとしています。死者への名誉毀損という部分に踏み込んでくださった」と発言。妻は8月の会見でも「反論することもできない死者を愚弄し蔑む。死してなおはずかしめを与える。私は夫の尊厳を守りたいと思って声をあげました」と語っていた。 立花党首は逮捕翌日に静岡県の伊東市長選(12月7日告示)への出馬会見を予定しており、出馬は「逮捕逃れ」とも見られていた。兵庫県警は前記の竹内氏に関する発言については事実無根と否定。ただ名誉毀損罪は、その毀損行為について事実の有無にかかわらず処罰することができるが、死者の名誉毀損行為に関しては、それが虚偽の事実を示した場合のみ罪に問える(刑法230条)ため立件のハードルが高いとされる。 竹内氏の妻の代理人・郷原信郎弁護士は立花氏について「立件のハードルが高いからこんなものは犯罪にはならないという、タカを括った発言をしていた。逮捕事実の中に死者への名誉毀損の事実が加えられたということは、非常に大きな意味がある」と会見で強調した。