「女子高生の柔らかい体の感触を」あとをつけてわいせつ行為で逮捕…日常に潜む「尾行する男」の恐怖

「女子高生の柔らかい体の感触を味わいたかった」 そんな供述をした容疑者は、一見、真面目な好青年に見える21歳の男だった。 帰宅途中の女子高生にわいせつな行為をした不同意わいせつの疑いで、警視庁は埼玉県川口市の会社員・保里千春容疑者(21)を逮捕した。保里容疑者は1月8日の朝に送検されている。 「’25年11月20日午後1時ごろに東京・江東区内のマンション敷地内で、下校中の女子高生に後ろから抱きつき、体を触った疑いです。 駅で近くにいた女子高生に目をつけた保里容疑者は、駅から約600mあとをつけました。人通りが少なくなったところで周囲に誰もいないことを確認し、わいせつな行為に及びました。女子高生が肘打ちなどで抵抗すると、その場から逃げ出したといいます。 帰宅した女子高生から話を聞いた母親が110番通報し、事件が発覚。その後、防犯カメラなどの捜査から保里容疑者の関与が浮上したそうです」(全国紙社会部記者) 保里容疑者は「風で女子高生のスカートがめくれないかなと思ってあとをつけた。柔らかい体の感触を味わいたくて、周囲に誰もいなくなったタイミングで抱きついた」と供述。容疑を認めているという。 駅で見かけた被害者が気になって思わずあとをつけたという保里容疑者。「知らない男にあとをつけられて怖い思いをした」という女性の声はネット上にあふれている。その中のほんの一例を紹介すると──。 ◆部屋の前までつけてきた男 〈夜、帰宅していたら、後ろをずっとつけてくる男がいて、私がコンビニに入るとその男も入ってきました。偶然だろうと思って買い物をして出ると、その男も店を出たのでこれはヤバいと思って再びコンビニに戻って店内をぐるぐる回ったり、出入りを繰り返したりしてなんとかやり過ごしました〉 〈アパートの部屋の前で知らない男に声をかけられました。その前に立ち寄った近所のコンビニで見かけた気がするので、思えばあとをつけられたのかも。部屋を知られてしまったのでその後しばらくは外に誰かいないか、ずっと不安でした〉 〈駅で知らないおじさんに声をかけられて断ったのにあとをついてきた。次の日も駅で待ち伏せていて怖かった〉 あとをつけるほうはナンパぐらいの軽い気持ちでやっている場合もあるのかもしれない。だが、今回の保里容疑者の事件だけでなく、昨年の8月に神戸で起きた事件でも容疑者の男は面識のない被害者をつけまわしたあげく殺害している。重大な犯罪に発展する可能性もあるのだ。 もし、ある日知らない男にあとをつけられていると思ったときはどうしたらいいのだろうか。防犯アドバイザーの松丸俊彦氏は「若い人がやりがちですが『スマホ』に目を落としながらや『音楽』で両耳をふさいで歩くことで警戒心が下がってしまう」と警告する。 ◆「尾行を諦めさせる」行動を 「私は今回の容疑者のような例を『選別型』と言っています。駅の構内や改札付近などの定点で選別をして、自分の好みのタイプを見つける。そして、ちょっとついていってみて『警戒心が強いな』と感じたり、『すぐに友達と合流してしまった』という場合は諦めるんです。 神戸の事件も、最初は別の女性を狙っていたんですが、その人は何らかの理由で、ターゲットから外れた。そして被害者女性を50分間追いかけてオートロックマンションのエレベーターで襲ったんです。あれも自分の好みの女性を『追えそうだな』と思って追ってみたけど、1人目の人は何らかの理由で追うのをやめたんです。 この『犯人が諦めるような行動』を意図的にふだんからして警戒しましょう、というのが私が今回一番言いたいところです。今回の事件でも、600mの間にそういった行動が取れればよかったなと思います」(松丸氏) この「諦めるような行動」とは、犯人に追いにくいと思わせることだ。「選別型」の犯人は相手が自分の好みであるかどうかと同時に「追いやすいかどうか」も見ているのだという。 「スマホも見ていないし音楽も聴いていない、周りを警戒しているわけではないけれど、常に周囲に気を配っているように見える相手は、やはり『なんか狙いにくいな』と思わせられます。そう思わせれば、『よし、前後に人がいないからここで触って逃げるか』とは考えにくいですよね。隙がなければ触った瞬間にすぐに反応されて次の行動を取られかねない。 『選別型』は、たいてい『ちょっとした出来心』で犯行に及ぶ場合が多いです。実際、今回の犯人も抵抗されてすぐに逃げています。ちょっと後ろを警戒しているところを見せると、避けられる可能性はかなり大きい相手といえます」(同前) それでも襲われてしまった場合はどうすればいいのだろうか。 「まず声を上げることが大切です。できれば『助けて』ではなくて『この人、知らない人です』とか『警察、呼んでください』と声に出してほしいと思います。もちろん「助けて」でもいいんですが、子どもたちがふざけあって『助けて、助けて』と声に出すことがあるので、勘違いされる可能性があるんです。 ただ、いきなり犯罪に巻き込まれると、なかなか声が出ません。やはり「防犯ブザー」は特に学生さんと女性は持ってほしいです。誰かにつけられているのがわかって、これから人目につかない場所を通るときには、バッグの外ポケットに入れている防犯ブザーに手をやっておく。 もしパッと来たら、それを押してまずは『逃げること』を意識するのが大事です。そして鳴らすときは躊躇なく鳴らす。誤報だったら『間違えました』でいいんです」(同前) ふだん通る道や自宅の近くなどの生活圏では警戒心も緩みがちだ。日頃からどこが危険な場所かを把握しておくこともストーカー対策には重要だという。何気ない日常の中にも危険は潜んでいるのだ。 ※「FRIDAYデジタル」では、皆様からの情報提供・タレコミをお待ちしています。下記の情報提供フォームまたは公式Xまで情報をお寄せ下さい。 情報提供フォーム:https://friday.kodansha.co.jp/tips 公式X:https://x.com/FRIDAY_twit 取材・文:中平良

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