家宅捜索中だった大阪府警の警察官が捜査対象の男性らを暴行した事件で、府警は23日、関与した警察官ら12人を免職や停職などの懲戒処分にしたと発表した。府警は内部調査の結果、現場で複数の警察官が集団で男性らに暴力を振るっていたと判断した。監督責任があった上司や幹部らの内部処分などを含めると処分や指導を受けた総数は計35人にのぼった。 事件を巡っては、捜索の現場にいた男性らに暴行を加えたとして、いずれも捜査4課の警部補、時長力(51)と巡査部長の阪口裕介(33)の両被告が特別公務員暴行陵虐罪などで逮捕・起訴され公判が続いている。さらに別の巡査部長や巡査長の計4人も同じ罪で在宅起訴された。 暴行事件は2025年7月15日夜から16日未明に起きた。大阪市西区にあるオフィスビルの一室で、捜索中の警察官が居合わせた男性3人を殴るなどしたとされる。 捜索は国内最大規模の違法スカウトグループ「ナチュラル」の関与が疑われる職業安定法違反事件の一環で、20人以上の警察官が参加していた。 男性3人は捜索後に逮捕され、接見した弁護士に「複数の警察官から暴行を受けた」と主張。弁護士から申告を受けた府警が捜査して、警察官らが無抵抗の男性らに暴行していたことが発覚した。 府警は25年8月に時長、阪口両被告を逮捕。男性3人を釈放し、他に関与した警察官の特定や当時の状況を調査していた。【木島諒子、斉藤朋恵】