伸びた髪にメガネ姿 公開手配のスカウト組織トップを逮捕 警視庁

◇暴力団排除条例違反容疑 髪とひげを伸ばし、眼鏡をかけていた。それが潜伏の姿だった。 1週間ほど前、顔写真が公開されていた容疑者は、東京から1300キロ離れた島で捜査員に見つかった。 数十億円以上を稼いだとされる組織のトップの所持品は、ほとんどなく、逃げるそぶりを見せたという。 ◇公開手配からわずか6日目 暴力団組員にみかじめ料を支払ったとして、警視庁は26日、国内最大の違法スカウトグループ「ナチュラル」のトップ、「木山」こと小畑寛昭容疑者(40)を東京都暴力団排除条例違反容疑で逮捕した。行方が分からなくなってから1年余り、公開手配をしてから6日目だった。 ナチュラルは、東京や札幌、名古屋、大阪、熊本など全国の繁華街で活動する匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ=匿流)の代表格。警視庁によると、女性を性風俗店に紹介し、売り上げの一部を受け取る「スカウトバック」を主な収益にしてきた。全国で1500人以上が在籍し、2022年には44億円以上を得ていたという。 収益の一部は暴力団にも流れているとされ、警視庁は21日、「全国民の力を借りて見つけ出したい」として公開手配に踏み切っていた。逮捕のきっかけとなった情報は、その2日後の23日に匿名で寄せられたという。 ◇一度は逃げるそぶり 逮捕容疑は23年7月24日、仲間と共謀し、「暴力団排除特別強化地域」に指定された東京都渋谷区宇田川町でのスカウト活動を認めてもらうためのみかじめ料として、特定抗争指定暴力団山口組系傘下組織幹部の組員(39)に現金60万円を渡したとしている。 逮捕直後、容疑者本人だと認めた一方、事件については「何も話しません」と供述しているという。 小畑容疑者は26日午後9時前に、鹿児島・奄美大島で警視庁の捜査員に発見された。屋内にいた容疑者は、捜査員に話しかけられると、一度は逃げるそぶりを見せたが、すぐにおとなしくなったという。 警視庁は、27日にも東京に移送し、本格的に調べる。

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