キャンプイン直前、広島の街に激震が走った。広島県警は1月27日、医薬品医療機器法違反の疑いでプロ野球広島東洋カープの羽月隆太郎容疑者(25)を逮捕した。同月30日にはチームの施設が家宅捜索されるなど、大きな波紋を呼んでいる。 県警の発表などによると、羽月は昨年12月16日、指定薬物のエトミデートを使用した疑いが持たれている。関係者が通報したことで発覚、その後尿検査をすると陽性判定が出たという。 球団OBは「羽月は27日の日中、大野練習場(広島県)で自主トレをこなしており、調整も順調なようでした。ところが、夜にニュースをつけたら逮捕の報道。唖然茫然とはまさにこのことです……」と下を向く。 28日には松田元オーナー(74)など球団フロント、新井貴浩監督(49)が謝罪コメントを発表。29日に羽月容疑者は送検されている。 「エトミデートは”ゾンビたばこ”と呼ばれる指定薬物で、昨年夏ごろから沖縄で急速に広がりを見せた。羽月容疑者は常習性が高いと判断され、なおかつ証拠隠滅の恐れもあったため、身柄拘束となった。キャンプが始まる前の逮捕だったのが不幸中の幸いでした」(全国紙記者) 羽月容疑者は2018年にドラフト7位で広島に入団。身長168センチと小柄で内野手だったことから、プロ入り早々にとある兄貴分の野手Aへ弟子入りを志願。公私ともにかわいがられていたのだが……。 「Aは親分肌で面倒見がいい選手として知られている。グラウンドで一緒に練習をして汗を流すだけでなく、子分たちをプライベートでも食事に誘い、プロで生き残る術や遊び方、女性関係などについても指南していたといいます。羽月本人も周囲に『1日でも早く先輩に追い付け追い越せで頑張りたい』と意気込んでいたのですが、数年前、突然距離を置いてしまった。 キッカケは、『体育会すぎるノリが合わない』という羽月の発言だったといいます。Aは激しく飲んで、激しく遊ぶタイプ。しかも、飲み会の会計を“漢気ジャンケン”で決めることも多かったようで……。『億プレイヤーなら払えるんだろうけど、年俸の低い自分たちが払うのはキツい』などとグチをこぼしていました。 それを伝え聞いたAが怒り、チームメイトながら羽月を”破門”。会計云々ではなく、陰口を叩かれたのがイヤだったようです。『文句があるなら直接言えよ!』と。その後は一切の交流を持たなくなった。それからというもの、羽月はチーム内で孤立してしまったんです。 さらには髪色が派手になったり、急に羽振りがよくなったりと私生活にも”変化”が見られました。球場外でつるんでいる選手や関係者もすっかり変わりましたね。異変があっても、それを指摘して正すような人物がいなかったのは残念です……」(球団関係者) 長年カープを取材する地元テレビ局関係者も、羽月の変化に気づいていたようだ。 「昨年ごろから、遅い時間帯に羽月を夜の歓楽街で見かけることが増えた。しかも、チームメイトや裏方ではなく、接待を伴う飲食店の従業員らしき女性と歩いていたんです。飲食店では、素性がよくわからないメンツと飲み食いすることもあったようで……。 それからというもの、先輩や野球関係者よりもその女性との会合を優先するように。チームメイトとの交流を保っていたら、もしかすると最悪の事態は起こらなかったのかもしれません」 広島県警は吸引器具や容器などを押収、今後は入手経路などを調べることになる。現時点で球団は羽月容疑者に対して活動休止を指示しているが、今後、契約解除に発展する可能性もある。 どんな事情があれど、違法薬物に手を出すことは許されない。