Laurie Chen [北京 9日 ロイター] – 中国最高人民法院(最高裁)が、カナダ人のロバート・シェレンバーグ被告に対する死刑判決を取り消す決定を下したと、被告の弁護士が9日に明らかにした。 シェレンバーグ被告は2014年に中国で麻薬密輸容疑で逮捕され、18年に有罪判決を受けた。当初の判決は懲役15年だったが、19年1月の再審で死刑判決が言い渡された。この1カ月前にカナダ当局は中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の幹部、孟晩舟氏を米国の逮捕状に基づいてバンクーバーで逮捕していた。 被告の弁護士がロイターに語ったところによると、最高人民法院は6日、下級審の死刑判決を覆す判断を下した。遼寧省高等人民法院に差し戻され、再審理されるという。 長年にわたりカナダと中国の外交関係を緊張させてきた問題が画期的な進展を遂げた。 カナダのカーニー首相は先月中旬に中国を訪問し、両国関係の改善を称賛していた。 被告の弁護士は「カナダ首相の中国訪問後の両国の公式発言から判断すると、私の経験では、最高裁の判断(が関連している)可能性は非常に高い」と述べた。 ただ、当初の判決の重さを考慮すると、シェレンバーグ被告が最終的に無罪となる可能性は高くないという見方を示した。