「カープが浮上できるのか?」に注目が集まる。今春は強い“逆風”が吹く中でのキャンプだったが、若手を中心に可能性を感じさせる。伝統の“粘り強さ”を駆使して、上位争いに食い込みたいところだ。 新井貴浩監督4年目となる今キャンプは、今までとは少し異なる空気が流れていた。キャンプイン直前の1月27日、羽月隆太郎が医薬品医療機器法違反の疑いで逮捕された影響もあるだろう。 「羽月は俊足が持ち味で、“機動力野球”に欠かせない選手。レギュラー奪取の可能性もあったなか、信じられない事件だった。キャンプ中は、球団幹部が顔を見せると報道陣から事件についての質問がさかんに飛んでいた」(カープに詳しいスポーツライター) 羽月は昨季74試合出場、31安打、打率.295、17盗塁と好成績を残していた。新井監督も「点を取るための“ジョーカー”」と考えていた選手で、今回の事件はグラウンド内外で大きな痛手を残した形だ。 「1次(宮崎県日南市)、2次(沖縄市)キャンプともに、スタンドのファンが減っている。ここ数年はBクラスが定位置にもなりつつあり、リーグ3連覇達成前後のような盛り上がりは感じない。そこへ羽月の事件があったので、球団関係者は頭がイタイところだろう」(カープに詳しいスポーツライター) 2016~18年のリーグ3連覇時には“カープ女子”を生み出すなど、赤ヘルブームが沸き起こった。しかし近年は、新井監督1年目の2023年2位が最高で、その後はBクラスに沈んでいる。 「投手陣再構築と機動力野球復活。明確なビジョンを持って取り組んでいるのは伝わる。練習試合から若手を積極起用、レギュラー争いも活発化させている。時間はかかるかもしれないが、辛抱強くやるしかない」(カープOB) カープは投手陣整備が最重要課題。昨季はチーム防御率、失点がリーグワースト2位で2桁勝利投手はゼロ。今季先発が予想されるのは大瀬良大地、森下暢仁、床田寛樹。そして守護神だった栗林良吏と新外国人・フレディ・ターノック(元マーリンズ)が加わる形。「まずは試合を作ることから」(カープOB)という声も理解できる。