三重県鳥羽市沖で貨物船が釣り船に衝突し、釣り客2人が死亡した事故からきょうで4日です。事故は逮捕された航海士が操縦してから1時間後に起きていたことがわかりました。 事故が起きたのはアジやメバルなどが釣れ、豊かな漁場としても知られる三重県鳥羽市の国崎漁港の沖合でした。 20日午後1時ごろ、釣り船「功成丸」に貨物船「新生丸」が衝突。貨物船に乗っていた6人にけがはありませんでしたが、釣り船に乗っていた13人の多くが海に投げ出されました。 ■「あんまり暴れると沈んでいくと思い、とにかく救助を待った」 (釣り船の乗客) 「いきなり衝撃がきて、何が起きたかわからなかった。気が付いた時には海の底にいた」 「あんまり暴れると(海に)沈んでいくと思い、とにかく救命胴衣を着て救助を待つ状態だった。クーラーボックスが近くにあって浮袋代わりになった。それで助かったのかな」 釣り船に乗っていた84歳と67歳の男性が死亡したほか、10人が重軽傷を負いました。 ■容疑者の二等航海士は事故当1人で操舵室に 釣り船は午前11時40分ごろ現場近くの港を出発。正午ごろには事故が起きた場所付近でいかりを下ろし止まっていました。一方、貨物船は午前10時ごろ愛知県の港を出て岡山県へ向かう途中でした。 事故を巡っては二等航海士の杉本波音容疑者21歳が鳥羽海上保安部に逮捕、送検されていて、杉本容疑者は事故当時貨物船を操縦し、1人で操舵室にいたということです。 貨物船の海運会社によりますと、杉本容疑者は正午から午後4時までが担当で、事故は杉本容疑者が操縦してから約1時間後に起きていたことが分かりました。 ■大破した釣り船には赤い塗料が… 事故後、丸一日が経っても2つに割れた釣り船は海を漂っていましたが…。 (田中希宜記者 きのう) 「船の船尾がクレーンによってつり上げられました」 きのう、2つに割れた釣り船を引き揚げる作業が行われ、壊れた船体が港に運び込まれました。 (田中記者 きのう) 「事故にあった釣り船ですが、船尾部分はなく、中がむき出しになっていて、強い衝撃が加わったことがわかります。ぶつかった貨物船に塗られていたものとみられる赤い塗料も確認できます」