3月25日、不同意性交の疑いで逮捕されていたNHKのディレクターが不起訴処分になったことが明らかになり、波紋を呼んでいる。 「地検は『必要な捜査を遂げたうえでの判断』としながらも、『関係者の名誉やプライバシー保護』を理由に、不起訴の詳細については明らかにしていません。この“説明なき結論”に、不信の声が一気に広がっているのです」(社会部記者) 発端は3月6日。NHK報道局スポーツ情報番組部のチーフディレクターの逮捕だった。 「1月4日、東京・渋谷の路上で20代女性に声をかけ、近くの人気のないビルに連れ込んで性的暴行を加えた疑いです。女性が逃げようとすると腕をつかみ、『俺、危ないものを持っているから』と脅したとされています」(同前) このチーフディレクターは「無理やりではない」と容疑を一部否認していたが、捜査ではスマートフォンから複数のわいせつ行為の画像や動画も確認され、警視庁は余罪の可能性も視野に入れて調べを進めていた。 「逮捕当日、NHKは緊急記者会見を開き、『事実関係を早急に確認し、厳正に対処する』と謝罪していましたが、結局は不起訴。しかも理由は明かされないままという結末に、世間から不信感が集まっています」(同前) Xでは、 《公共放送として不誠実だと思う》 《これで終わり?受信料払うのやめましょう》 などと大ブーイングが巻き起こっている。 「事件を起こした当日は休日出勤で、犯行に及んだあと、自転車で逃走し、そのままNHKで編集作業をしていたそうです。しかも逮捕されるまで2カ月間、ミラノ・コルティナ冬季五輪の取材をしていたとのことです」(芸能担当記者) NHKには公共放送として、高い透明性と公益性が求められている。 「受信料によって成り立つ公共放送という立場上、NHKには一般企業以上の説明責任が求められます。にもかかわらず、詳細を明かさないまま幕引きとなった今回の対応は、“説明しない組織”という印象を視聴者に抱かせてしまっています。もちろん、被害者のプライバシーの問題はありますが、NHKとしてきちんと説明する必要があるのではないでしょうか」(テレビ局関係者) 容疑者の逮捕当日、NHKの安保(やすほ)華子理事は会見で「当該職員の行為は、被害に遭われた方の人権を傷つける許されない行為」と断じていたのだが、後味の悪さしか残らない結末となってしまった。