中国大使館(東京都港区)に陸上自衛官が侵入したとして逮捕された事件を受け、警察庁は30日、外国公館を管轄する12都道府県警の警備部長らを集めた会議を東京都内で開いた。警察庁の楠芳伸長官は「外国公館関連施設の安全確保を徹底し、再発防止により国際的な信頼に応えることが急務だ」と訓示した。 楠長官は事件について「「極めて特異かつ重大だ」と指摘。再発防止に向けて外国公館関係者と速やかに面談して、自主警備体制や非常時の連絡体制を再確認し、警備上の課題の抽出や配置する警察官の人数と場所の見直しなどを求めた。 警備部長らの役割としては「自ら現場に足を運んで警備環境や警戒員の配置状況を直接点検して本部長に報告するなど主体的に取り組んでほしい」と指示。ウクライナや中東を含む最新の国際情勢の把握が必要だと強調した。 警視庁は24日、隣接するビルから塀を乗り越えて大使館に侵入したとして陸上自衛隊の3等陸尉、村田晃大容疑者(23)を建造物侵入容疑で逮捕。中国外務省は「外交官の安全と外交施設の安全を深刻に脅かすもので極めて悪質」と非難していた。【深津誠】