参政党の神谷宗幣代表は2日、自衛隊員の男が在日中国大使館(東京都港区)の敷地内に侵入し、逮捕された事件について「日本側に非がある」と述べ、再発防止策を講じるべきとの考えを示した。侵入事件を巡る中国側の主張については「『中国に対する敵対行為だ』などと誇張している」と指摘し、「謝罪みたいな形でいくと主張を認めたことになる。国益にかなわない。過度にへりくだって謝罪する必要もない」と語った。 ■刃物は「自決用」も中国は「殺害用」 逮捕された陸自の村田晃大容疑者(23)は3等陸尉。最も下位だが、幹部自衛官の立場。敷地の植え込みからは刃物が見つかっている。警視庁の調べに「大使に意見を伝えようとした。聞き入れられなかったら自決して驚かせようと思った」と語ったという。 一方、中国外務省は容疑者について「いわゆる神の名において中国の外交官を殺害すると脅迫した」などと異なる主張をし、中国国民に日本への渡航自粛を求めている。メディアは「軍国主義の亡霊を起こした」(国営新華社通信)などと報じた。 神谷氏は、日本側に対して「改善策を提示するべき」と述べ、中国側に対しては「ことが起きたときにワーと騒ぐのも良くない」と指摘。「過度に国と国同士が争い合うのは本当に良くない。互いの姿勢を改め、よりよい関係のためどうすればいいか(考えねばならない)」と強調した。 ■「一部の中国人の行動切り取り、良くない」 神谷氏はまた、ごく一部の問題行動が組織や社会全体の責任にされてしまう風潮についても強く疑問視した。 「中国の観光客がどうだこうだと過度に取り上げる場合もある。中国人も10何億人いるのだから、いろいろな人がいる。一部の中国人の行動を切り取って、『中国人はこうなんだ』ということはわれわれも気を付けないといけない」と語った。 「管理責任」の重要性は指摘した上で、「防衛省もたくさんの幹部職員がおり、1人でも問題を起こすと全体が悪いといわれてしまう」と述べ、「自衛隊の幹部で一般より重い立場だが、決して国の総意でも、防衛省の総意でもない。その部分は理解してもらうことが必要ではないか」と語った。 「わが党も議員が200人いる。誰か1人でもやると『参政党は…』といわれる」とも漏らした。(奥原慎平)