「リブート」の合六・北村有起哉は昨年テレ朝でも仕掛け 駒木根葵汰を宮世琉弥に改造

1月期ドラマで視聴率トップを走ったTBS系日曜劇場「リブート」。追い詰められた人間が別人として再起動する突飛な仕掛けは、裏組織のトップ・合六役で出演した北村有起哉が、昨年のテレビ朝日系ドラマ劇中でも行っていた。 計3件のリブートが見られた同ドラマ。うち、洋菓子店店主の早瀬(松山ケンイチ)から悪徳刑事の儀堂(鈴木亮平)、殺害されたとみられた早瀬の妻・夏海(山口紗弥加)が謎の女・一香(戸田恵梨香)になりすました2件は、夏海の上司である合六が主導したことが明かされた。 「ゴーシックスコーポレーション」代表の合六には、「マー会長」との闇ビジネスを仕切り、野党政治家に裏ガネを貢いで政権と総理の交代を目論む悪の顔も。演じた北村は、昨年4月期のテレビ朝日系日曜ドラマ「いつか、ヒーロー」でも同様の人物を演じていた。 同作では、IT、金融など多分野を束ねる巨大コングロマリット「ドリームグループ」代表の若王子役。駄菓子を開発し草野球好きな一面で大衆人気をつかむが、実は社会的弱者を排除する歪んだ思想の持ち主で、「庶民的な独裁者」への道を極めるべく「夢輝く未来党」を創設する。 弱者排除で若王子から実行役を託され、後継者と目されたのが、謎の青年・氷室(宮世琉弥)だった。弱い立場の若者らを「死滅回遊魚」に例えて、死へ誘い込む。冷酷で前歴不明な氷室は、児童養護施設で育った青年の勇気(駒木根葵汰)が改造を施された末に生まれた。劇中、顔から包帯が解かれた氷室に「ハッピーバースデー。新しい人生の始まりだ」と若王子から声がかけられた。まさに〝リブート〟の瞬間と言える場面。 「リブート」では、された側の早瀬夫妻が逆襲に転じ、合六を逮捕に追い込む。「いつか、ヒーロー」も、児童養護施設職員時代に勇気たちから慕われた主人公の赤山(桐谷健太)らが若王子に立ち向かい、逮捕に導いている。勇気はドリーム系企業に入社後に行方不明となり、自殺したかにみられていた。若王子に記憶を失う何らかの措置が施され、氷室につくり変えられた。若王子は養護施設と過去に接点があった。 若王子が「ヤツら」と呼ぶ人間について「みんな冷たい水の中で凍えてるんだよ。楽にしてあげなきゃ。早く楽にしてやろう」と殺害を促せば、氷室は「弱者は戦う気力を奪われ、ゆっくりと苦しみの中でそれと気づかず死んでいく。だったらいっそ、楽にしてやる。私がヒーローです」と応じる。「リブート」の合六は政権交代が究極の狙いとやや〝ショボい〟悪だったのに比べ、卑劣さのスケールは若王子の方が壮大だった。

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