イタリア、中国人を米に引き渡しへ-ハッキングや研究データ窃取容疑

(ブルームバーグ):イタリア政府は、米国がハッキング容疑で指名手配している中国人の男の身柄引き渡しを決めた。関係者が26日、匿名を条件に明らかにした。 イタリアの裁判所が今月、男の身柄引き渡しは可能と判断したことを受け、メローニ政権が決定したという。 米司法省は、新型コロナウイルスに関する研究データの窃取やハッキングの疑いでこの男の引き渡しを求めていた。これらの行為は中国政府の指示で行われたと主張している。男は米政府の要請に基づき、2025年にイタリアで逮捕された。 イタリア法務省はコメントを控えた。在ローマの米国大使館は問い合わせを米司法省に回したが、同省は26日時点でコメント要請に応じていない。 ミラノの弁護士は、引き渡しに関する政府の正式な決定文書を受け取っていないとした上で、24日時点で男が近郊パビアの刑務所で勾留中との認識を示した。 イタリアの報道によると、男は無実を主張している。 今回の引き渡しは、米国とイタリアの緊張緩和につながる可能性がある。メローニ首相がイラン戦争から距離を置く姿勢や、トランプ米大統領が「犯罪に対して弱腰」だと批判したローマ教皇レオ14世の擁護を巡り、両国首脳は非難の応酬を続けてきた。 メローニ氏は22年の就任以降、公共調達やイタリア主要企業を含む課題を巡り、中国と米国との間で複雑なかじ取りを続けている。 原題:Italy Decides to Extradite Chinese Man Wanted by US for Hacking(抜粋) –取材協力:Daniele Lepido、Jimmy Jenkins.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp (c)2026 Bloomberg L.P.

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