【水道メーター盗】県内公営住宅の盗難被害相次ぐ中で静岡市の県営住宅の窃盗容で2人逮捕…盗む目的とは?

これは、4月27日、警察が公開した盗難に遭ったとみられる水道メーターです。これらを静岡市内の県営住宅から盗んだとして男2人が逮捕されましたが、今、静岡県内各地の公営住宅で同様の被害が相次いでいます。一体、水道メーターを盗む目的は?現場を取材しました。 27日に警察署で公開されたのは…。 (記者) 「机の上には水道メーターがずらりと並んでいます。こちらの10個に関しては市内で盗まれたものとみられています」 水道メーターです。その数、約75個。同じ種類ごとにまとめられていますが、形やカバーの色などその種類はさまざま。このうちの10個を静岡市内の公営住宅から盗んだとして、先週、男2人が逮捕されました。32歳の男と48歳の男。 2人は3月下旬ごろ、静岡市葵区にある県営住宅で、水道メーター10個、時価2万円相当を盗んだ疑いがもたれています。 防犯カメラなどの捜査を行ったところ、複数の買い取り店で2人が転売したとみられる役40個の水道メーターが見つかり逮捕に至ったということです。 実は今、公営住宅を狙った水道メーターの盗難事件が県内で多発しています。 先週4月23日・木曜日 (静岡市 上下水道局 佐野 久さん) 「こちらにメーターがあったんですけど、現地に来たときにはふたがなくて、そのままの状態でメーターが盗難されたのがわかりました」 (静岡市 上下水道局 佐野 久さん) Q.ここもですか? 「そうですね。こちらももともとメーターがついてたんですが、来た時には外されていた」 静岡市葵区にあるこの公営住宅でも被害に。 3月23日、住人からの水漏れに関する通報があり、市の担当者が確認したところ、水道メーターのあった場所から水があふれ出ていたといいます。 そこで念のため全ての部屋を調べると…。 (静岡市 上下水道局 佐野 久さん) 「空き部屋を狙っているような形になるので、当然いないお宅なので水が止められていたとしても、誰も通報することはないものですからそういったところが狙われて」 ここでは空室となっていた部屋の水道メーター合わせて51個が盗難被害に遭いました。 また、同様の被害は、静岡県内の他の地域でも…。 (三島市 住宅政策課 内田 英胤さん) 「ここが被害にあった水道メーターの箇所になります。入居者から、空室のところから水が階段をつたって漏れているという通報がありまして。業者が下見にいったところ、量水器の盗難に気付いたと。ここの団地は21個被害にあったという状況になります」 三島市にある団地でも水道メーターが盗難被害に。すべて“空き部屋”が狙われていました。三島市内では公営住宅や集合住宅8か所で被害が確認されたといいます。 富士市でも3月、市営住宅5か所で水道メーター158個が盗まれているのが発覚。 このほか静岡県内では、浜松市、裾野市、沼津市藤枝市、富士宮市、御殿場市、熱海市でも被害が確認されていて、4月28日現在で10市計640個の被害となっています。 なぜ、ここまで水道メーターが狙われているのでしょうか。 (静岡県警 生活安全企画課 小松 航 警部) 「水道メーターは、主に青銅または真ちゅうが使われている。銅というのは、アルミなど、他 の金属に比べても今価値が高く なっているために、売却目的で 狙われているんだと考えています」 現在、銅の価格は高騰していて、この1年で見ても、約50パーセント上昇し、2026年1月には、最高値を更新しました。こうした背景から2025年12月、浜松市では…。 (記者) 「浜松市天竜区にある新岩見橋です。この場所にあったはずの橋の名前が書かれた板がなくなり、橋の名前が確認できない状況になっています」 銅が含まれる橋名板が盗まれる被害も。 転売目的で、水道メーターを盗むという悪質な犯行。公営住宅で多くの被害が出ている背景には、公営住宅ならではの特徴が関係しているといいます。 (記者) 「こちらの団地、入口はオートロックではなく、誰でも入れるような形。そして水道メーターがあるパイプシャフト室も、入口を入ってすぐにある状況です」 誰でも自由に入ることができる環境なのです。 (静岡県警 生活安全企画課 小松 航 警部) 「公営住宅は、オートロックやそういった防犯設備が脆弱であるほかですね、敷地内に侵入しやすかったり、他にはポストとかを確認すれば空き巣もすぐに確認できてしまう」 加えて、水道メーターは、検診の頻度が低く、“気づかれにくい”という点も犯人に狙われる理由と考えられています。そのため、この団地では、空き室の水道メーターをあらかじめ回収するなどして対策。 (静岡市 上下水道局 佐野 久さん) 「公営住宅の関係のところには注意していただくような形で。警察の方に110番通報か、も しくは水道局の方に連絡をって いうことで、不審者をを見つけ た場合にはということでお願い はしています」 今回、逮捕された2人は転売目的とみられていますが、そもそも水道メーターは売ることができるのでしょうか。 これは、菊川市内で金属などの買い取りを行う会社。 (山内商店 山内 一泰 社長) 「これが銅になります」 Q.何キロぐらい? 「700~800キロくらいですかね。この赤いところが銅なんですけど。私どもはこれを買って、その動線を破砕するところに販売してます。 工場内には、買い取った銅線の山が。この会社では、銅1キロあたり役1000円で買い取っているといいますが、水道メーターについては…。 (山内商店 山内 一泰 社長) 「水道メーターは工事業者が持ってくればまた話は違いますが、一般の方が持ってくるときは、そういうのは普通持ってこないので、その方の本人確認をしたりとかしながら。盗難品かどうかか確認をしながらやらせてもらってます」 水道メーターは基本的には自治体の所有物のため、一般の人から買い取ることはないといいます。仮に業者が持ってきた場合も、元々銅を扱っている会社なのかなど、身分の確認をしっかりと行うため違法に入手したものを買い取ることはないということです。 (山内商店 山内 一泰 社長) 「(水道メーターがなくなると)生活に困る人もいますので、そういうのは取らないでほしいと思います」 相次ぐ水道メーターの盗難被害。警察は各地の被害についても捜査を進めています。 (スタジオ) (澤井 志帆 アナウンサー) 銅線などが盗まれる被害などは、これまでもお伝えしてきましたが…藤井さん、この水道メーターを盗む行為、これどう感じますか? (コメンテーター news zero メインキャスター 藤井 貴彦氏) 本当、そんなものをよく盗むアイデアが生まれたな…ということにびっくりしますよね。水道メーターもそうですし…例えばマンホールのふた。あれも一時盗難の被害に遭ったことがあるんですけども、あれ持ち込んで、この人本当に業者かなっていうふうに疑われるって分かんないんですかね?逆に今、オレオレ詐欺でだまされたふりをしてくださるご高齢の人いらっしゃるじゃないですか。その業者がだまされたふりをして買い取ったふりをして通報してもらうとか…そういう防犯が業者任せになってしまいかねないのがちょっと怖いですし、残念ですよね。 (澤井 志帆 アナウンサー) 不安ですよね。津川さん、公営団地は侵入しやすいというのも被害が多い理由とのことなんですが、これ…工具を使ったりするので取り外す際にも音が出そうなんですが…気づかれないものなんですかね? (レギュラー コメンテーター 津川 祥吾 氏) 当然、音は出ると思うんですけども、ただ先ほども話がありましたが、団地は誰でも出入りができるので、空き部屋が結構あるので、例えば作業員の人が入ってきて、何か空き屋の…何か「作業をしてるんだ」って思われたら…多分気がつかないと思うんですね。作業服で、例えばヘルメット被ってきたらですね。ちょっと周りの方がチラッと見たとしてもそれが犯人かどうかって…ちょっとなかなか分かりにくいかもしれないですよね。 (澤井 志帆 アナウンサー) 確かにそうですね。今後は団地だけではなく一般住宅も狙われる可能性があるとのことなんですが、被害を防ぐための対策がこちらです。防犯カメラやセンサーライトの設置。そして、怪しい人がいたらすぐに情報共有するなど周囲の人と連携することなど。とにかくこの監視体制の強化が重要だということなんです。犯人に「見られていますよ」ということを伝えることが何よりも重要だということなんですが、藤井さん、「まさか水道メーターが」と思ってしまいますが、私たちはどういう心づもりでいたらいいんでしょうか? (コメンテーター news zero メインキャスター 藤井 貴彦氏) でも…水道メーターって、自分たちが買って設置したものじゃないですから、自分たちのものを守るという意識はどうしても希薄になっちゃいますよね。そういう監視体制の強化が重要というのは…津川さん、これ私たちがやることじゃなさそうですよね。 (レギュラー コメンテーター 津川 祥吾 氏) 先ほども話ありましたが、基本的に水道事業者、自治体が所有をしていて、私たちに貸してくれているという立場。私たちは借りて使っているので、管理しなきゃいけない義務があるんですけど、何をしていいか実は聞いてないんですよね。ですから、こういった事件がありましたので、事業者の側も、私たちに対して、使用者に対して…「こういったところに気をつけてください」「普段からちょっと開けてみてください」と。「気をつけてください」とかですね。そういったことをやっていく必要があるのかなと思いますね。 (澤井 志帆 アナウンサー) やはり個人の対策だけではなくて、地域や社会全体で目を配り合うこと。それが重要です。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加