北海道・旭山動物園の焼却炉に妻の遺体を遺棄したとして、30代の男性職員から任意で事情を聞いていた捜査で、警察が死体損壊容疑で男性の逮捕状を請求したことが、捜査関係者への取材でわかりました。 これまでの経緯を振り返ります。 事態が明るみになったのは4月24日。 (佐々木カメラマン)「現場となった焼却炉でしょうか。煙突が確認できます」 日本屈指の観光スポット・旭山動物園に衝撃が走りました。 「動物園の焼却炉に妻の遺体を遺棄した」「数時間かけて燃やした」 妻の遺体を遺棄したとして警察から任意の事情聴取を受けているのは、この園に勤務する男性職員です。 男性の妻と連絡がつかなくなったのは3月下旬ごろ。 4月に入って妻の関係者から警察に相談があり、24日から捜査が始まりました。 さらにー (山岡記者)「防護服を着た捜査員が多数確認できます」 警察は4日連続で男性の自宅を捜索しました。 近くに住む人は、4月に入ってからすでに男性の異変を感じていました。 (近くに住む人)「4月7日にご飯を届けた。母さん(妻は)どうしたのって言ったら『東京に行った』と私に言うから。その1週間後に嘘ついてるんじゃないの?入院してるんじゃないの?って言ったら、『入院してないよ』って言うから。違和感はあったね」 一方で、男性職員の知人は妻の話はほとんど聞いたことがないといいます。 (男性職員を知る人)「基本的に奥さんの話が出てくることはほぼないんですけど、いつも飲みに行ったら(男性職員は)帰らない。一回、『家が怖いのか?』と誰かに言われたら、(男性職員が)すごい怒ったのは覚えています」 男性は妻に対し「残らないよう燃やし尽くしてやる」と脅していたとみられることがわかっていますが、夫婦に関する警察への相談歴はありませんでした。 男性の供述は他にもー 「動物園の営業時間外の夜間に遺棄した」 旭川市によりますと、焼却炉の操作は1人でも可能で、解剖済みの動物を焼くため、深夜に使用する場合もあるといいます。 その一方で、使用できる人は限られていました。 (旭川市経済部 浅利豪部長)「使用できる人は動物園の職員のみ。その他の市の職員であろうが民間業者であろうが使用できない」 関係者によりますと、男性職員は焼却炉に日常的に入れる立場だったとみられています。 事態が明るみになってからおよそ1週間。 死体損壊容疑で男性の逮捕状を請求した警察は、容疑が固まり次第、男性を逮捕する方針です。 焼却炉からは人体の一部とみられるものが見つかっていて、経緯についても一刻も早い解明が求められます。