大阪府和泉市で母と娘が殺害された事件、逮捕された娘の元交際相手の男とは。 殺人の疑いで逮捕された堺市堺区の無職、杉平輝幸容疑者(51)。警察によりますと、杉平容疑者は4月8日の未明、和泉市の集合住宅の一室で、住人で社会福祉士の村上裕加さん(41)の首を刃物で突き刺すなどして殺害した疑いがもたれています。取り調べに対し「持ってきた包丁で殺したことに間違いありません」と容疑を認めているということです。 室内では母・和子さん(76)も死亡していて、杉平容疑者は逮捕前、和子さんの殺害についてもほのめかす供述をしていたということです。司法解剖の結果、2人の首や背中などには10か所以上の刺し傷や切り傷があり、死因はいずれも首を刃物で切られたことによる「失血死」でした。 かつて小学校の教諭だった母の和子(かずこ)さんを知る人は… (和子さんを知る人)「(和子さんは)明るいし、あの人のことで、近所の人で悪いことを言う人はいないのでは。びっくりやね、ほんまに」 近隣住民によりますと、和子さんと裕加さんは事件現場となった集合住宅に30年近く住んでいて、会ったときには野菜や果物をおすそ分けしてくれるような「優しい親子」だったといいます。 杉平容疑者が捜査線上に浮上したキッカケの一つが防犯カメラでした。現場周辺の防犯カメラには事件が起きた前後の時間帯に数時間にわたってうろつく不審な人物が映っていたということです。警察は複数の防犯カメラによる「リレー捜査」でその人物が堺市内にある杉平容疑者の自宅へ帰る様子を確認したということです。 捜査関係者によりますと、杉平容疑者は事件当日、堺市の自宅と事件現場となった集合住宅付近までのおよそ8キロを自転車で往復していたといいます。 杉平容疑者はどのような人物なのでしょうか。裕加さんを知る男性は、裕加さんからこう聞いていたと話します。 「激情型。すぐにキレたりとか暴れたりとか逃げたりとか。突発的にいろいろな行動をする人ですね。思慮深くないというか」(裕加さんの知人) 男性によりますと、裕加さんと杉平容疑者は8年以上、交際していましたが… 「言い方は悪いけど、『ひも』だったから」 「(裕加さんがお金を貸していた?)そう。150万円ぐらい」 「クレジットカードも飛ばして携帯電話も自分で借りられてないから裕加名義で借りて渡して、その携帯電話代も10万円を超えたりしているのに裕加が全部払って、ということはしていました」(裕加さんの知人) そうした中、今年3月、裕加さんから別れ話を切り出していたといいます。その際に男性は裕加さんに、あるものを渡したと話します。 「僕が借用書の書き方を(裕加さんに)教えて、借用書を元交際相手に別れ話の後に書いてもらって」 「何万を何日に振り込むという約束の借用書を取り付けて、というような感じです」(裕加さんの知人) 知人男性が渡したという借用書の原案。金額などは仮のもので、これをもとに裕加さんは借用書を作り、杉平容疑者にサインしてもらったと話していたといいます。 一方で捜査関係者によりますと、事件前、裕加さんは周囲に「別れたいけど別れてもらえない」と相談していたということです。